本記事は「ゴルフの飛距離と身長の関係性|メリット・デメリットを解説」について解説させて頂きます。
ゴルフをするにあたって飛距離はスコアを大きく左右する魅力的な要素です。
もっと遠くに飛ばしたい。
自分の飛距離は他の人と比べてどうなのか。
このように考えるのは、ゴルファーなら誰しも一度はあるでしょう。
そんな飛距離ですが、身長によっても左右されます。
ゴルフの飛距離と身長の関係性を深掘りし、そのメリットとデメリットを身長別に簡単に解説。
飛距離を伸ばす方法やクラブの選び方なども解説させて頂きます。
- 身長が大きいとスイングアークが大きくなり、遠心力を利用してヘッドスピードを高めやすい
- 身長が大きい人は飛距離が自然に出やすい
- 身長が低いと低い人はスイングアークが小さくなるため、ヘッドスピードを上げるには工夫が必要
- 身長が低いとスイングアークが小さく軸がブレにくく安定したショットが打ちやすい
- 身長や技術に合ったクラブを使用するのが良い
- 著者は166cmでだが最長飛距離は307yd
ゴルフの飛距離と身長|基本的な関係性を理解する

ゴルフの飛距離と身長の関係を考える前に、飛距離がどのように決まるのかを押さえておきましょう。
飛距離の主な要因はヘッドスピードとミート率です。
ヘッドスピードはクラブをどれだけ速く振れるかを示し、ミート率はクラブフェースの芯でボールをどれだけ正確に捉えられるかを表します。
さらに、ボールの初速や打ち出し角、スピン量も飛距離に影響します。
身長がこれらの要素にどう関わってくるのかを簡単に解説させて頂きます。
身長が高い場合のスイングメカニズム
身長が高い人は、腕や肩のリーチが長い傾向にあります。
これにより、スイングアーク(クラブヘッドが描く円弧)が大きくなり、遠心力を利用してヘッドスピードを高めやすくなります。
遠心力は、スイングアークが大きいほど強く働くため、同じ力で振ってもクラブヘッドが速く動く可能性があります。
例えば、身長180cm以上のゴルファーは、特別な筋力トレーニングをしなくても、自然に大きなスイングを生み出しやすいのです。
また、長い腕は「てこ」の原理を強化し、ボールに与える力を増幅します。
身長が低い場合のスイングメカニズム
一方、身長が低い人はスイングアークが小さくなるため、ヘッドスピードを上げるには別の工夫が必要です。
例えば、全身の筋肉を効率的に使ったスイングや、クラブのシャフトのしなりを最大限に活かす技術が求められます。
しかし、小柄な体格でもタイミングが合えば、驚くほどの飛距離を出すことは可能です。
身長と飛距離の相関|データから見る現実
身長と飛距離にはある程度の相関があるものの、それが全てではありません。
アマチュアゴルファーの場合、身長170cm前後の男性の平均飛距離は220〜240ヤード。
身長160cm前後の女性は160〜190ヤードとされています。
しかし、これらはあくまで平均値。
スイング技術やクラブの適合性、体力、練習量が加わると、身長の影響は相対的に小さくなります。
つまり、身長は飛距離に影響を与える一つの要素に過ぎず、それを活かすも殺すもプレーヤーの努力次第なのです。
身長が高いゴルファーのメリットとデメリット

身長が高いゴルファーがどのような利点と課題を持つのか、具体的に見ていきましょう。
これを知ることで、自分の特徴を最大限に活かすプレーが見えてきます。
メリット|飛距離が自然に出しやすい
身長が高い人はスイングアークが大きいため、クラブヘッドが長い距離を移動します。
これにより、ヘッドスピードが上がりやすく、飛距離が伸びる可能性が高まります。
例えば、身長185cmのゴルファーがドライバーで250ヤード以上飛ばすケースは珍しくありません。
腕の長さが「てこ」の役割を果たし、少ない力でもボールに大きなエネルギーを与えられるのです。
また、長いリーチはスイングのテンポをゆったり保ちやすく、無理なく飛距離を稼げるのも魅力です。
メリット|バックスピンをかけやすい
高い位置からボールを打ち下ろすことができるため、バックスピンを自然にかけることができます。
バックスピンが適切にかかると、ボールがグリーンに落ちた際に止まりやすくなり、特にアイアンショットでスコアメイクに有利に働きます。
例えば、7番アイアンで高弾道のスピンショットを打つとき、身長が高いゴルファーは自然なスイングで理想的な結果を出しやすいです。
メリット|長いクラブが扱いやすい
身長が高い人は、標準的な長さのクラブ(ドライバーで45インチ前後、アイアンも同様)が体にフィットします。
市販のクラブをそのまま使っても違和感が少なく、スイングの安定性が保ちやすいです。
特にドライバーやフェアウェイウッドのような長いシャフトのクラブは、身長が高いゴルファーに有利に働く傾向があります。
メリット|パワーを活かしたスイングが可能
身長が高い人は体格も大きいことが多く、筋力や体重をスイングに活かしやすいです。
体重を乗せたパワフルなショットで、飛距離をさらに伸ばすポテンシャルがあります。
デメリット|コントロールが難しい
スイングアークが大きい分、タイミングやバランスを合わせるのが難しくなります。
特に、スイングプレーンがずれるとミート率が低下し、いくらヘッドスピードが速くてもボールに力が伝わらず、飛距離が落ちたり方向性が乱れたりします。
例えば、ドライバーを力一杯振った結果、フェースが開いてスライスしてしまうケースは、身長が高いゴルファーでよく見られます。
デメリット|低い弾道を打ちにくい
高い位置からスイングするため、ボールを低く抑えたショットを打つのが苦手な傾向があります。
風の強い日や、低い弾道で転がりを活かしたい場面(例えばリンクスコース)では不利になることも。
例えば、3番ウッドで低めのライナーショットを打とうとしても、自然に高弾道になりがちです。
デメリット|アプローチの精度が落ちやすい
身長が高いとボールとの距離が遠くなり、細かい感覚が掴みにくくなることがあります。
特に50ヤード以内のアプローチやバンカーショットでは、微妙なタッチが求められるため、低身長のゴルファーに比べて苦労するケースがあります。
手首の使い方やクラブの角度調整に慣れが必要になるでしょう。
デメリット|姿勢の維持が難しい
背が高い人はスイング中の前傾姿勢を保つのが難しく、腰や背中に負担がかかりやすいです。
長時間のラウンドで疲労が溜まると、スイングが崩れるリスクもあります。
身長が低いゴルファーのメリットとデメリット

次に、身長が低いゴルファーの利点と課題を詳しく見ていきます。
小柄な体格でもゴルフで勝負できるポイントがたくさんあります。
メリット|スイングの安定性が高い
スイングアークが小さい分、体の軸がブレにくく、安定したショットを打ちやすいです。
方向性が安定するため、フェアウェイキープ率が高まり、スコアをまとめやすくなります。
例えば、ドライバーショットでスイングがコンパクトだと、左右へのブレが少なくなりやすいです。
メリット|アプローチでの感覚が鋭い
ボールに近い位置でスイングできるため、ショートゲームでの感覚が優れています。
特にウェッジを使ったアプローチやパッティングでは、低身長のゴルファーが繊細なタッチを発揮しやすいです。
例えば、30ヤードのアプローチでピンに寄せる精度は、身長が低い人の方が高い傾向があります。
メリット|低い弾道を打ちやすい
スイングの角度が浅くなりやすいため、低い弾道で転がりを活かしたショットが得意です。
風の影響を受けにくいため、強風の日や硬いグリーンでも安定したプレーが可能です。
例えば、5番アイアンで低めのライナーショットを打つとき、自然にコントロールしやすいでしょう。
メリット|体の柔軟性を活かしやすい
身長が低い人は体がコンパクトで柔軟性が高い場合が多く、スイングで全身の動きを連動させやすいです。
これにより、小さな力でも効率的にボールにエネルギーを伝えられます。
デメリット|飛距離が出にくい
スイングアークが小さいとヘッドスピードが上がりにくく、飛距離が伸び悩む傾向があります。
特にドライバーショットでは、身長が高いゴルファーに比べて距離で劣ることが多いです。
例えば、身長155cmのゴルファーがドライバーで200ヤード飛ばすには、かなりの技術と筋力が必要になります。
デメリット|クラブの長さが合わない場合がある
市販のクラブは平均身長(170cm前後)を基準に設計されているため、身長が低い人はシャフトが長すぎて振りづらいと感じることがあります。
これがミスショットや飛距離低下の原因になることも。
例えば、ドライバーのシャフトが45インチだと、スイングが大きくなりすぎてコントロールを失うリスクがあります。
デメリット|バックスピンがかけにくい
低い位置からのスイングになるため、バックスピンを強くかけるのが難しく、グリーンでボールが止まりにくい場合があります。
例えば、9番アイアンで高弾道のスピンショットを狙っても、ボールが転がりすぎることがあります。
デメリット|リーチ不足による不利
長いクラブを使う際、リーチが短いとスイングの幅が制限され、飛距離を出すためのパワーを十分に発揮しにくいです。
特にドライバーやロングアイアンでこの影響が顕著です。
身長の影響を補う方法|クラブ選びとスイング改善
身長によるメリットとデメリットを理解したところで、その影響を補う具体的な方法を考えましょう。
適切なクラブ選びとスイングの工夫で、誰でも自分のポテンシャルを引き出せます。
身長が高いゴルファーの対策
クラブのライ角調整
クラブのライ角をアップライトに調整することで、スイング軌道を安定させ、ミート率を向上させます。
例えば、アイアンのライ角を2度アップライトにすると、ボールが左に飛びにくくなり、真っ直ぐ飛ぶ確率が上がります。
短尺ドライバーの検討
コントロールを重視するなら、シャフトを44インチ程度に短くするのも一手。
飛距離は5〜10ヤード落ちる可能性がありますが、フェアウェイキープ率が劇的に改善します。
スイングのコンパクト化
大きなスイングアークを活かしつつ、トップを低めに抑える練習をしてみましょう。
ドライバーでハーフスイングを意識すると、タイミングが合いやすくなり、ミスが減ります。
体幹トレーニング
前傾姿勢を維持するための体幹を鍛えると、ラウンド後半でもスイングが崩れにくくなります。
身長が低いゴルファーの対策
短いシャフトのクラブを選ぶ
身長160cm以下の人は、ドライバーを43〜44インチにカスタムすると振りやすさが向上。
シャフトが短くなるとヘッドスピードが落ちる懸念もありますが、ミート率が上がるためトータルで飛距離が伸びるケースが多いです。
体重移動を意識したスイング
スイングアークが小さい分、下半身を使った体重移動を強調することで力をボールに伝えやすくなります。
具体的には、右足から左足へのスムーズな移動を練習しましょう。
飛びやすいクラブの利用
フェアウェイウッド(3番や5番)やハイブリッドクラブを積極的に使うと、飛距離不足を補えます。
特にロフト角が大きめのクラブは、ボールを上げやすく飛距離も稼げます。
シャフトの硬さを見直す
柔らかめのシャフト(レギュラーフレックスやライトフレックス)を選ぶと、しなりを活かしてヘッドスピードを補えます。
実際のデータとプロゴルファーの事例
身長と飛距離の関係をより具体的に理解するために、実際のデータやプロゴルファーの事例を見てみましょう。
これにより、理論が現実でどう活かされているかが分かります。
アマチュアゴルファーの平均飛距離
- 男性(身長170cm前後、30〜40代):ドライバーで220〜240ヤード
- 女性(身長160cm前後、30〜40代):ドライバーで160〜190ヤード
- 身長180cm以上の男性:ドライバーで240〜260ヤード
- 身長155cm以下の女性:ドライバーで150〜180ヤード
これらはあくまで目安なので使用するドライバーや技術によって異なります。
プロゴルファーの事例
アマチュアゴルファーの次にプロゴルファーを見てみましょう。
比嘉一貴(身長158cm)
日本を代表するプロゴルファーで、小柄ながらドライバー飛距離は270ヤード以上。
スイングスピードは時速50m/sを超え、コンパクトなスイングでミート率を極限まで高めています。
クラブも短めのシャフトを愛用し、コントロールと飛距離を両立。
ダスティン・ジョンソン(身長193cm)
PGAツアーで活躍する長身ゴルファー。
平均飛距離は300ヤードを超え、長いリーチを活かした大きなスイングアークが特徴。
ドライバーのシャフトは45.5インチと標準的ですが、彼の体格に完璧にマッチしています。
リッキー・ファウラー(身長175cm)
中庸な身長ながら飛距離は290ヤード前後。
筋力とスイングスピードを組み合わせ、身長に頼らない飛距離を実現しています。
これらの事例から、身長は飛距離の一要素に過ぎず、技術やクラブの調整が決定的な違いを生むことがわかります。
身長別スイングのコツと練習法

身長に応じたスイングのコツと練習法を取り入れることで、飛距離をさらに伸ばすことができます。
ここでは具体的なアドバイスを紹介します。
身長が高いゴルファーのスイングコツと練習法
リズムを意識したスイング
スイングアークが大きい分、リズムが乱れるとミスが増えます。
メトロノームを使った練習で、テンポを一定に保つ癖をつけましょう。
ショートスイングの習得
フルスイングだけでなく、ハーフスイングや3/4スイングを練習。
飛距離を少し抑えてもコントロールが向上し、スコアに繋がります。
ダウンスイングの角度調整
クラブを急に下ろさず、なだらかに下ろすイメージ。
高い位置からの打ち下ろしを活かしつつ、ミート率を高めます。
練習ドリル
ドライバーを持って素振りをし、トップで一瞬止まる練習。
これでスイングの頂点を意識し、タイミングを掴みます。
身長が低いゴルファーのスイングコツと練習法
下半身主導のスイング
上半身に頼らず、腰の回転と体重移動でスイングを始動。
右足に体重を乗せた後、左足に素早く移す動きを繰り返し練習しましょう。
リリースの強化
インパクト直前に手首を解放(リリース)する感覚を磨くと、ヘッドスピードが上がります。
タオルを振る練習でリリースのタイミングを体感。
クラブのしなりを意識
シャフトの柔軟性を活かすため、少しゆっくりしたテンポで振り、しなりを感じながらインパクトを迎える練習を出来ると良いでしょう。
練習ドリル
5番アイアンで低い弾道を意識したショットを打ち、コントロールと飛距離の両立を目指す。
これを50球繰り返すと感覚が掴めます。
身長を活かしたクラブフィッティングの重要性

どんな身長でも、自分の体に合ったクラブを選ぶことが飛距離とスコア向上の近道です。
ここでは、クラブフィッティングのポイントを紹介します。
身長が高い場合のフィッティングポイント
シャフトの長さ
標準の45インチドライバーで問題なければそのまま使用。
ただし、コントロールが難しい場合は44.5インチや44インチを試してみましょう。
ライ角
アイアンのライ角を1〜2度アップライトに調整。
ボールが左に飛びにくくなり、真っ直ぐ飛ぶ確率が上がります。
グリップサイズ
手が大きい場合、太めのグリップを選ぶと握りやすくなり、スイングが安定します。
身長が低い場合のフィッティングポイント
シャフトの長さ
ドライバーは43〜44インチ、アイアンは標準より0.5インチ短めに。
振りやすさが飛距離に直結します。
ライ角
フラットなライ角(1〜2度寝かせる)に調整すると、ボールが右に飛びにくくなり、方向性が向上します。
軽量クラブ
総重量が軽めのクラブを選ぶと、スイングスピードが上がりやすくなります。
フィッティングは専門店でプロに相談するのがベスト。
自分のスイングを計測してもらい、数値に基づいた調整を施すと効果が実感できます。
飛距離を出すためのドライバーの選び方についても解説していますので気になる方は是非ご一読ください。
最長飛距離307ydの著者の身長はいくつ?
ONGOLFで307yd、ユピテルで280ydの著者ですが、身長は166cmと低身長の部類に入ります。
使用クラブはダークスピードLS。
スイングアークは小さくなりますが、それを補えるだけの力と柔軟性を高めていく必要があると実感し練習、トレーニングを行っております。
当面の目標が350ydを飛ばすことですが、低身長でも達成出来るように精進していきます。
【まとめ】ゴルフの飛距離と身長の関係性|メリット・デメリットを解説
ここまでいかがでしたでしょうか。
ゴルフの飛距離と身長の関係性は確かに存在します。
身長が高い人は飛距離を出しやすく、低い人は安定性やアプローチで勝負できるメリットがあります。
しかし、飛距離を決めるのは身長だけではありません。
スイング技術、クラブ選び、練習量が組み合わさって初めて、自分のベストなパフォーマンスが引き出されます。
また、トレーニングを行いフィジカルを強化すればヘッドスピードが上がり飛距離も速くなります。
飛距離を伸ばす方法は様々。
いろんな方法があるのでご自身に合った方法で飛距離を伸ばしていきましょう!